2-2 負ける理由と勝つ方法
負ける理由のヒントは、ず~っと、太古の昔までにさかのぼります。まだ人が石槍か石斧をもってマンモスなどを狩りしていた原始的な時代までさかのぼります。
人間の基本的な本能は生き残ることでしたね?
ということは、生き残るためには常に危険を考えて生きていかなければならなかったわけです。
ある時は、後ろから危険な動物に襲われて死ぬかもしれませんでした。ある時は、毒蛇に噛まれて苦しみながら死ぬかもしれませんでした。
常に大昔の人類は死と隣り合わせだったのです。ですから、徹底的なまでに悲観的に考えて、リスクを想定して行動しないとだめだったわけです。
「まぁ何とかなるでしょ」とか言っていたら確実に死にますよね?
冬がきて、食べ物が取れなくて餓死するかもしれない。
なので、常に、悪い方へ、悪い方へ考える癖がついていったのです。
例えば、誰かが、変わったことをしたらはどうなるか?
「この木の実、食えるかな?」といってパクっと食べたら、実はその木の実には毒があって死ぬかもしれない。
「こっちへ行けば、食べ物がいるかもしれない」といつもと違う森へ行き、迷って死ぬかもしれない。
変化すること=死だったわけです。
だから、何もしないことが生きる術であり、安定して生きぬけたわけですね。
いつもと違うことをしたら死ぬ。
食べても死なない木の実や、知らない土地は行かないなど現状維持でいれば生きぬける。
つまり、変化することは、死ぬという恐怖がある。
それが何万年と続いた人の思考です。
祖先から受け継いできた考え方というのはDNAレベルで、徹底的までに悲観的で「変化=死」なのです。
それがここ100年の間にすっかり変わってしまいました。今は、悲観的に生きなくても生きて行けます。
危険な動物に襲われることもない。
良くわからない木の実を食べて死ぬわけでもない。
それにも関わらず、何万年も前から受け継いできた思考はたった100年そこらじゃ変わるわけがないのです。
ましてや意図的に変えようと思っても拒絶が起きて、変わらないのだから普通に生きられたらほとんど悲観的に生きてようになっているのです。
それはあなたのせいではありません。人間の本能だから。
あなたの今の思考・行動・感情・価値観・捉え方・感じ方。
今のあなたから脱して新しくなるのは爬虫類脳が「怖い」んです。
無意識レベルで「変化=死」に直結する。
だから変えたくても変えられない。
爬虫類脳があなたの成功の邪魔をする変化は死ぬことであり、無意識的に怖い。だから、今の考え方、価値観、行動を中々脱せないわけです。当然といえば、当然ですよね?
しかし、億万長者や成功している人の話を聞くとわかりますが、彼らはその変化に何度も何度も打ち勝った人なのです。
恐怖を勇気に変えて、常に変化を柔軟に受け入れた人が億万長者等になったわけです。
ですが、この道程は険しいです。
何故なら、本能に打ち勝たなければならないから。
本能とは、爬虫類脳のことです。爬虫類脳は、「安心安全でいたい」「変化を嫌う」という特徴がありましたね?
変化することは恐怖なのです。恐怖=死です。だから安心安全でいたい。
ただ、爬虫類脳はあなたのことが嫌いじゃなくて、そうすることで、あなたを無意識レベルで守ってきてくれたのです。
しかし、その爬虫類脳が好きなことがあります。爬虫類脳は、短絡的快楽を得られることが大好きなのです。
「今すぐ、欲求を満たしたい」と思っています。本能なので。
目の前に大好物の食べ物を出されたら、たとえダイエット中だろうがその食べ物を食べずにはいられないのです。
爬虫類脳が脳内で叫ぶのです。「ケーキを今すぐ食べさせろ!」と。
今すぐ、短絡的な欲(食欲という本能)を満たしたいからです。
今すぐ、得られる快楽なら何でも爬虫類脳が「今すぐそれをやれ!」と命令するわけです。
何も満足を得たいだけじゃありません。逆もまた然りです。
「今すぐ、恐怖を避けたい」と思っていますからね。
例えば、ダイエットのために始めるマラソン。痩せるということは=変化だから恐怖です。辛い。すぐに結果がでない。だから全力で止めようとする。
再度おさらいしますね。
爬虫類脳にコントロールされている人の特徴
爬虫類脳は自分のミスを認めたくない。恥をかきたくない。
何故ならミスや失敗を認めた瞬間に自分が無能だと認めたことになるから。
無能=役に立たない
ということじは、ある意味恐怖だからです。
それに、爬虫類脳は攻撃的です。攻撃的な人間ってたまにいますが、爬虫類脳が暴れているわけです。本能的に・・・
このように爬虫類脳は、
安心安全でいたい
短絡的に快楽を得られないことはものすごく嫌い
さらに変化することはものすごく嫌い
攻撃的な性格
今すぐに何とかして快楽を満たしたい
といった、性質があります。
つまり、短絡的快楽ばかり(目先の欲ってやつですね)追っている人は、爬虫類脳に完全にコントロールされているわけです。
また、爬虫類脳にコントロールされている人の見分け方があります。
それは、
愚痴や不平不満が大好き
言い訳が大好き
泣き言ばかり言っている
ネガティブで自信がない
他人のせいばかりする
そして、そういう人の口癖は
「私には無理です。」
「それはリスクが高すぎる」
「そんなことは絶対できない」
「成功するわけがない」
「世の中が悪いのは会社や政治家のせいだ!」
「私が不幸せなのは、あなたのせい!」
「私のせいじゃありません」
「やってくれるじゃないの?」
など、悲観的かつ、他責で、自信がないです。
しかもそれが最強の脳というから、99%の人間が豊かになれない。幸せになれない、成功できない。
成功の秘訣はいかにして爬虫類脳に勝つことができるにかかっています。
その鍵となるのが、動物脳です。
爬虫類脳に打ち勝つのは動物脳にかかっているのです。この動物脳は、実は悪魔にもなるし天使にもなります。
この動物脳を人間脳の味方にするか、それとも爬虫類脳の味方にするかで悪魔にも天使にもなります。
ただ99%の人間が動物脳は爬虫類脳側につきます。
これを人間脳に味方にできた人だけが人生を大きく変えられるのです。成功の鍵はこの動物脳を味方につけることができるかです。
では、動物脳を味方につける方法とは?
動物脳は、「快楽を得たい、不快を避けたい」でしたね?
そう、あなたがやろうとしていることに快楽(楽しいこと)をみつければいいわけです。
「快楽を得たい、不快を避けたい」って爬虫類脳とちょっと似ていますが実は違います。最初は辛いなと思ったことでも面白さや興味深いことを発見するとたちまち好きになってのめり込む。
そんな経験はありませんか?
動物脳が「快感だと思ったということです(楽しい=もっと求めたい)」動物脳が快感だと思ったからこそ爬虫類脳も「仕方ない分かった」と受け入れるわけです。
ですので、成功への道は、爬虫類脳に打ち勝ち、動物脳を操り、人間脳がコントロールすること。
成功の道とはこの爬虫類脳と人間脳の戦いであるわけです。
人間脳が動物脳をしっかりと操ることができればあなたの勝ちです。
でも爬虫類脳にコントロールされてしまえばあなたの負けです。
どうして、多くの人は金持ちになりたいと思っているのに金持ちになろうと行動しないのか?
それは爬虫類脳と動物脳にあなた自身が支配されているからです。
「分かっちゃいるけど辞められない」~だれかがいってましたねw
そう、爬虫類脳があなたを支配しているのです。それを攻略する鍵は、人間脳が動物脳をいかにコントロールするか。
この本能に抗い、勝つことができれば、成功への道のりがスタートします。
しかし、何もしなければ99%爬虫類脳が勝ちます。だから成功者がこの世に少ない理由ですね。
打ち勝つのは至難の業です。爬虫類脳に勝つために、色々なことを学ばなければなりません。
打ち勝った人間だけが勝利の美酒を飲めるのです。
ですから、気持ちを変える、意識を変える、焦点を変える、体の動きを変えるだけで、あなたは、どちら側になることもできます。
支配されることも支配することもです。
その第一歩目は、言葉をポジティブに変えること。
そして付き合う人間を変えることです。つきあう人間を変えるとよくも悪くもすぐ変化します。
朱に染まれば朱くなる です。
ですので、+になる人に寄り添い、-の人からは離れることがすごく大事です。
これは、前項でも話たような人を参考に判断してください。
なれてくると、気で感じることもできるようになります。
